佐賀県の滝
竜門の滝(有田町)
所在地・・・・・ 西松浦郡有田町広瀬山
水系・・・・・・ 有田川水系広瀬川上流
規模・・・・・・ 高さ:約4m
水量・・・・・・ ☆(日照り続きの後)
水勢・・・・・・ ☆☆
危険度・・・・・ -
周辺・・・・・・ ☆☆
知名度・・・・・ ☆☆
お気に入り度・・ ☆☆
竜門の滝(遠景)
周辺・・・・
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竜門洞窟

黒髪山系の主体となる流紋岩の自然崩落によって形成されたもので、
類似した遺跡の例から旧石器時代から縄文時代頃に人々が生活の場として利用していた可能性がある。
洞窟は南に向かって開口しており、間口は約30m、奥行き20mを有している。
未調査のため実態については不明だが、近隣の腰岳から算出される黒曜石製の剝片が多く発見されている。
今日では、洞窟内に多くの石仏が祭られており、霊場の雰囲気を漂わせている。
環境省 佐賀県
伝説 黒髪山の大蛇退治
黒髪山の大蛇退治伝説は諸説ありますが、その中からひとつを紹介します。
昔、肥前国有田郷の白川の池に大蛇が住み、ふもとの人たちを脅かし田畑を荒らして暴れていた。
里人たちの訴えで、領主後藤高宗(たかむね)は退治に出かけたが、大蛇は現れなかった。
その頃、近くに来ていた鎮西八郎為朝(ちんぜいはちろうためとも)が、朝廷の命で大蛇退治に加わることになった。

女性をいけにえとして差し出す事になったが、万寿(まんじゅ)姫という娘が申し出たので、
領主高宗は御家再興を約束した。
白川の池のほとりに万寿姫が美しく着飾って座ると、まもなく水面に大波が立ち大蛇が現れた。
姫に襲いかかる大蛇に為朝が八人張りの強弓から放った大鏑矢(かぶらや)が右目を射抜き、
高宗が3人張りの弓で放った矢が眉間を貫いた。

大蛇は、軍勢に追われて、のたうちまわりながら西有田町の竜門の岩屋(洞窟)に向かって必死に逃げたが、
力つきて竜門峡の谷底へと落ちて行った。
そこにちょうど通りかかった行慈坊(ぎょうじぼう)という盲僧が異様な気配を感じ、
担当で大蛇にとどめを刺した。
その後、万寿姫の願いどおり家は再興され、姫は良縁を得たといわれる。

この伝説には盲僧と蛇との古い信仰的な関係も秘めているようです。
黒髪山頂には大蛇が七巻半も、まきついたといわれる天童岩が、そびえ立ち、
黒髪山周辺に残る地名などから大蛇退治の様子がうかがえます。
大蛇が棲家(すみか)にしていたという竜門の岩屋(洞窟)、陣幕を張って矢を放ったという幕ノ頭山、
大蛇に当たった矢が跳ね返って刺さったという矢杖(西有田町)、酒樽を持ち寄って祝杯をあげた大樽・中樽・小樽(有田町)
大蛇が、いなくなって住みやすくなって住吉村(山内町)、大蛇のうちこが重くて馬が悲鳴をあげた駒鳴峠(伊万里市)など。
西松浦郡の見所・・・ 有田ポーセリンパーク・岳の棚田・唐船城址など
有田陶器雛まつり・桜ヶ丘公園など
コメント・・・・・ 巨大な岸壁の裾に落ちている滝で、前回行った時は水が僅かしか無かったのですが、今回は存在感がありました。
近くには小さな洞窟がありました。